2022年10月15日土曜日

ハンティングISIS:ISと戦うことを願う志願兵は傭兵なのか

ハンティング ISIS
ジハードに駆り立てられたIS戦士とISに対し義憤に燃えISを猟犬の如く駆り立てる志願兵

 いずれの若者の命も戦争を弄ぶ戦争屋の餌食となる愚を繰り返す 「Hunting ISIS」を観ました。生々しい戦闘映像です。志願兵は猟犬ではないはず。


歴史映画館が時代の節目となる出来事を画いた映画を発掘し、時代背景と共にお贈りします。今回は「Hunting ISIS」をお贈りします。

この映像は2015年に隆盛を誇ったISISとの戦いに挑んだ志願兵の映像だ。
 このハンティングISと言う映画の題名自体が私は極めて不遜なように思える。 このハンティングISという概念自体は正義なのであろうか。いつの世でもそうだが、この「正義とか義憤」という言葉はそうやすやすと使うものではない。しかもこのような抽象的な言葉は、尚更わかりにくい。
    ISと戦うことを願う志願兵が現実にはクルド人組織に入り、結果的にはトルコと戦っている現実等があり、結局「自分は何のために誰と戦っているのか分からなくなっている事さえ考えられる。これが日常の生活ならまだしも、何のためにか分からずに、人を殺すことは許されるのか。
 また志願兵の中にも、家でぶらぶらしていて、体が鈍ってしようがないから銃を持って戦いたいと言う不純な動機を語る人もいる実態もあり、必ずしも志願兵が素晴らしい行動であるとも言えないなど、複雑な要素を孕んでいる側面がみえてくる。 


映像の紹介
映像紹介記事
各地でテロ攻撃を仕掛け世界を恐怖に陥れたイスラム国、通称ISIS。この過激派組織の制圧に向かった民間兵士たちに密着取材を敢行。2015年からの激動の1年、戦地では何が起こっていたのか?そして兵士たちは何を求めて危険な地に足を踏み入れたのか?21世紀の「戦争」の実態が明らかになる。

映画データ
出演 ピーター・ジェソップ
ジャンル ドキュメンタリー, ホビー・実用
オーディオ言語 English

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ストーリー
   欧米の青年たちが、自分たちが育ったふるさとを離れ、まるで何かに取り憑かれたかのように IS が猛威を振るう 激戦地で戦う様を描いたドキュメントである。

 彼らはISが人々を殺し殺戮する様を見てはおられないと言う義憤に駆られ、自分が戦うことしか平和を取り戻すことはできないという思いで戦いに参加をしている。
 彼らの目は純粋で濁りがない。
 しかしその純粋さを利用して(言い過ぎかもしれないが)国家は自らの意思を貫徹し、彼らを戦闘の地獄の坩堝へ 落とし込む。

  人々が 平和を守るという言葉の呪縛から解放され、真に平和を守るための戦いに入るためには、やはり一人一人が人々を殺すのではなく人々を守ると言う想いと行動に徹することである。「言うはやすし行うは難し」ではあるが、他に道はない。



背景と見どころ

前書き
 映像を見て、感じることは、ここに出てくる青年、兵士たちの眼が大変美しく澄んでいることである。 彼らは故郷から遠く離れたこの地でIS国による殺戮が行われその規模も拡大しているということを聞くに及んで、いてもたってもいられず自分が何とかしなければという思いに駆り立てられこの地に立っている。
一方彼らの故郷での生活の紹介もあったが、何も一見何の不自由もない裕福な家庭の青年たちのように思える。そういう意味では彼らは絶対に傭兵ではない。彼らは金のために、戦っているのではないことははっきりしている。それが彼らにとってある意味では 自負となっているであろう。彼らの美しい瞳と裏腹に彼らが現実否定的な考えに駆られているようにも思われ、称賛できる気にはなれない。

 一見したところでは、我々は彼らの行動に対して、 何も言う資格がないように思える。
 しかし、結局彼らは自己満足の行動に過ぎないのではないか。

平和を守るという大義名分をとってはいるが、自らの生活は食うに困らない、「生活の」ために戦うことを知らない若者の先走った行動のようにしか思えない。
 彼らの考え方の基底には、政府への不信感が横たわっているように思う。政府は「ISに対してしっかり対応すべきである」という単純な想いで戦闘に加わる。「ISは悪だ。放逐しなければならない。」ということで、戦闘に加わるのは、自ら悪に染まることと同じではないだろうか。
 やはり我々が求めなければならない行動はアフガニスタンの中村哲さんに続くということではなかろうか。彼自身が言うように「安易に自分に従ってはならない」。その通りであると思う。中村哲さんに続けと言う前に我々の前にはやるべきことが山積している。
 我々は自らを守る行動はしなければならないが、他人を攻撃することはやはりあってはならない。
 私たちに必要なのは彼らは彼らの戦い方があったとしても、私たちには自分たちの生活で戦い抜く。そして日常に埋没することなく 、常に平和と民主主義を攻撃する者に対し戦いを続けることだ思う。きれい事に聞こえるかも知れないが、きれい事で終わるのかどうかは、結局人々の生活を脅かすものと闘うのか闘わないのかに帰結する。


背景1
クルド人民防衛隊(クルド語: Yekîneyên Parastina Gel、略称:YPG)は、クルド民主統一党(PYD)の武装部門である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「シリアの反体制派組織の一つ」として括られることが多いが、イスラム過激派系の反体制派とは明確な敵対関係にある一方で、場合によってはアサド政権と協調し、その目的もアサド政権の打倒よりは自治権の拡大或いは独立と思われるため、「反体制派」というよりは「第三勢力」や「独立派」と呼称した方が正確である。 シリア北部のクルド人地域ロジャヴァを本拠とする。
YPGはシリア内戦 において、当初守勢を取り、ロジャヴァ地域を支配しようとする非クルド人集団に対してのみ闘っていた。後にYPGは、主にアラブ人が住むISISが支配する領域に進出し始めた(例えば2015年6月の国境の町Tell Abyadがそうである)。 状況や地域によってアサド政権と非イスラム過激派系の反体制派の双方と協調してきたYPGだが、2018年1月のトルコ軍のアフリーン侵攻に際し、反体制各派がトルコ軍と協調するか黙認する一方、YPGに支援要請を受けたアサド政権がこれに応じ援軍を派遣した事に加え、YPGの支援者であった欧米がトルコの侵攻を事実上黙認した事や、2018年12月にアメリカがシリアからの米軍撤退を発表した事が重なり、アサド政権との協調を強めた。 後に米軍の早期撤退が撤回されたことや、アサド政権との戦後交渉の不調、新型コロナウイルスの流行による勢力地域の固定化もあり、2020年現在は米軍の駐留を背景に勢力圏の維持を図りつつ、アサド政権との一定の協調関係も継続している。

背景2
2018年1月 トルコ軍のアフリーン侵攻 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:40 UTC 版)

1月5日夜~6日、シリアに駐屯するロシアのヘメイミーム空軍基地に対してドローン10機、タルトス海軍基地に対して3機による攻撃があり、ロシア軍が撃墜または捕獲したとロシア国防省が発表。 1月20日、トルコ大統領エルドアンが、クルド人勢力の民主連合党(PYD)が支配するシリア北部への攻撃(オリーブの枝作戦)開始を発表。 1月30日、ロシアが主導して同国南部ソチで開かれた「シリア国民対話会議」が憲法委員会の設置に合意。会議はアサド政権と反体制派のうち政権に融和的な一部のみが参加し、ジュネーブ和平協議に参加する反体制派代表団「高等交渉委員会」(HNC)は出席を拒否。 ※この「2018年1月 トルコ軍のアフリーン侵攻」の解説は、「シリア内戦」の解説の一部です。» 「シリア内戦」の概要を見る

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