2022年5月28日土曜日

映画「マルクス・エンゲルス」:近代の偉人の等身大の実像に迫る

マルクス・エンゲルス

「マルクス・エンゲルス」を観ました。
歴史映画館が時代の節目となる出来事を画いた映画を発掘し、時代背景と共にお贈りします。今回は「マルクス・エンゲルス」をお贈りします。

 19世紀から21世紀の今日に至るまでの3世紀の間、世界中の資本家から最も忌み嫌われ、最も恐れられた男それはマルクスである。
彼は「資本主義とは何か」を探求し、そして一つの結論に到達をした 。結論は『価値の源泉は労働力である』ということである。

  資本家は 労働者の労働力を交換価値よりも安い価値で買うことによって富を生み出し、自己増殖をする。この運動が資本主義そのものの運動である。

  しかし彼の人間性に基づくものであったために極めて楽観的に、そして性善説に基づくものであり、彼は資本主義を発展させればさせるほど民主主義は眠り込むすなわち資本主義が究極に発達すればもはや民主主義も必要はないとまで結論を付けた。

  以上、見てきたようにマルクスの理論と現実との姿が乖離しているからといってマルクスが間違ってたわけではない。彼は歴史上初めて科学的に労働力と価値との関係を見出し未来を予見する力を人類に与えた。 

 残念ながら、彼が生きているうちには、彼の望むような社会は実現しなかった。彼の理論に基づき、具体的に革命を成功させたのはレーニンである。レーニンはマルクスエンゲルスの理論に立脚し、全英討論を構築し、ロシア革命を成功させた。レーニンの時代にはまだ、マルクスの人間味溢れる社会が実現できる可能性は残っていたが、それを引き継いだスターリンはその理想を実現する闘いを流産させてしまった。

「マルクス・エンゲルス」を乗り越えて、新しい時代を展望する
 それから後しばらくはこれらの事業に対する幻滅と失望の時代が続いたが、今ここにきて、ようやく世界の人々鴉が、封建制と、資本主義の呪縛から逃れ、新しい世の中を展望することができる時代に至っている。
  現在はマルクスの業績を踏まえ、新しい科学的な知見を確立すべき時に来ている。

 その一つは人間の欲すなわち自己増殖を抑制する、欲を抑制し 全体との調和を図る法則を生み出すことである。もちろん人間の欲というものを数値化することはできないかもしれない、しかしながら欲を抑制しない限り、人間も欲は最終的に得ることができないものなのである。  資本主義は新しい時代に入った。ドラッガーが断絶の時代を主張して以来、もうすでに30年は経つ。これは資本主義の一つの行き詰まりを示すものであり新しい価値観と新しいビジョンが要求されていることである。 有産者階級にとっても、みずからの欲を抑制することなしに、自分たちの生きる道はないことを科学的に立証されなければならない。それはきっとあるはずだ。なぜならそれは科学的な道筋だからである。


映画の紹介
 マルクスは当時の社会の不平等に対し悪に対し、敢然とその生涯を通して戦った。そのために彼は社会的に厳しい糾弾を受け続けてきた。

 この映画はマルクスの実際の実像を描き出している。彼が歴史に残す偉大な業績を成し遂げたにも関わらず、彼の生活は実生活は非常に厳しいものであった。  借金取りに追い立てられ、今日明日の生活を維持するために日雇い的な仕事にも手を出されなければならなかった。 生活の中でも生活苦に 自らの節を曲げるのではなく、敢然と戦い抜いた。この映像から彼が周りの人々にいつくしむような愛情を注いでいたことが読み取れる。これは決して映画の中で描き出されたシナリオではない。今に残る、数々の著書や逸話からでもそのことが証明できる。  彼は周りの大衆には深い愛情を抱き抱き、家族はもちろんのこと貧乏人・労働者のために戦った。

このような現実の生活に立脚していたからこそ彼の理論がいつまでも色褪せることなく喋り続けることになったのであろう。 記述



映画データ
(C)AGATE FILMS & CIE -VELVET FILM-ROHFILM-ARTEMIS PRODUCTIONS-FRANCE 3
CINEMA-JOUROR-2016
監督 ラウル・ペック
出演 アウグスト・ディール, シュテファン・コナルスケ, ヴィッキー・クリープス
ジャンル ドラマ, 外国映画
オーディオ言語 Français
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ストーリー
 26歳のカール・マルクスは、その過激な言動により妻と共にドイツ政府から国を追われる。1844年、彼はパリで若きフリードリヒ・エンゲルスに出会う。マンチェスターの紡績工場のオーナーの子息であった彼は、イギリスのプロレタリアート(労働階級)について研究中の身であった。しかし階級も生まれも違うエンゲルスとの運命の出会いは、マルクスが構築しつつあった新世界のビジョンの、最後のピースをもたらすことになる。

 マルクスとエンゲルスはやがて、政治的暴動や動乱をかいくぐって、まったく新しい労働運動の誕生を牽引してゆく。



背景と見どころ
 マルクス・エンゲルスが世界に放った衝撃的な宣言『共産党宣言』が生まれた、1848年革命(1848ねんかくめい)は、1848年からヨーロッパ各地で起こり、ウィーン体制の崩壊を招いた革命。1848年から1849年にかけて起こった革命を総称して「諸国民の春」(仏: Printemps des peuples, 独: Völkerfrühling, 伊: Primavera dei popoli)ともいう。これは資本主義が生まれ、産業革命を経て、世界の仕組みが音を立てて崩れる時代にあった。しかし当時の支配者階級である、帝政主義者(新しい帝国主義はと明確に分けるために、敢えて帝政主義者と呼ぶ)はいまだ世界の経済が地殻変動を起こしていることを理解せず、基本的に封建領主的な土地の分割にしのぎを削っていた。1848に起こった「諸国民の春」なる革命はこのような背景をもっておこった必然的な闘いである。




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