アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場(字幕版)
「アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場」を観ました。歴史映画館が時代の節目となる出来事を画いた映画を発掘し、時代背景と共にお贈りします。今回はフィンランドを大国ソ連が蹂躙した戦争「アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場」を取り上げます。
ロシアのウクライナ侵攻を受けてNATOに加盟申請した、フィンランド人の心の奥底が見える
映画の紹介
1941年、前年にソ連との“冬戦争”に敗れ、領土の一部を失ったフィンランドはソ連から領土を取り戻すためにソ連に進攻、“継続戦争”が勃発する。この戦争でフィンランドは400万の人口に対して50万の軍隊を組織、さらには近隣諸国で唯一ソ連と敵対しているナチス・ドイツと手を組み、強大なソ連相手に戦いを挑む。フィンランド軍のある機関銃中隊に所属する4人の兵士、ソ連に奪われた農地を取り戻したい熟練兵ロッカ(エーロ・アホ)、婚約者を残し最前線で戦う将校カリルオト(ヨハンネス・ホロパイネン)、中隊を率いる部下思いの隊長コスケラ(ジュシ・ヴァタネン)、そして心優しい兵卒ヒエタネン(アク・ヒルヴィニエミ)。それぞれの守りたいもの、帰りたい場所のためにソ連との旧国境も超えて戦い続けていく。
映画データ
7.7 2時間12分
2019
監督 アク・ロウヒミエス
出演 エーロ・アホ, ヨハンネス・ホロパイネン, ジュシ・ヴァタネン
ジャンル 外国映画
オーディオ言語 Suomi(フィンランド語)
ストーリー
この戦争は第二次世界大戦中の1941年6月25日から1944年9月19日にかけて、フィンランドとソビエト連邦との間で戦われた戦争で、継続戦争(けいぞくせんそう)と呼ばれる。
この呼称の由来は、第二次世界大戦の勃発から3か月目にあたる1939年11月30日に、ソビエト連邦がフィンランドに侵攻した『冬戦争』にある。この冬戦争は、ソビエトの突然の侵攻により始まった。フィンランドは闘いは勝利するが、戦争の終結を望む国民の意思に基づき、ソ連との講和条約を終結するが、フィンランドにとってはきわめて屈辱的なものであった。
一方、ソ連はフィンランドに進行をすることによって国際連盟からの脱退を余儀なくさせる。
フィンランドは1940年3月まで戦い抜いたが、左の地図がモスクワの講和条約によって、ソ連に割譲されたフィンランドの国土である。ソビエトフィンランド第二の都市であるヴィープリを含む国土の10%、工業生産の20%が集中するカレリア地峡をソ連に譲り渡すという苛酷な条件の講和条約を結び、3月13日に停戦は成立した。
国土奪還に闘志を燃やすフィンランドはその後も、着々とソ連に対し準備を進める。外交的には当時ヨーロッパを蹂躙しつつあったドイツの力を借りドイツと手を結ぶことによりソ連に対抗することであった。 そしてフィンランドはドイツ軍がソ連のモスクワ及びレニングラードに進軍を開始すると同時にそれに宣戦布告、冬戦争で割譲された土地の奪還を図る。
歴史の皮肉:侵略を行ったソ連が戦勝国に、侵略されたフィンランドは敗戦国としての立場に陥落!
しかし1944年になると、優勢を誇ったドイツ軍はソ連とのレニングラードの戦いに敗れ、敗退に敗退を重ねることになる。
背景と見どころ
結果だけから見ると、フィンランドは損な役回りを演じ続けてきた。と言える。 しかし歴史は損得だけでは測れない。
この映画から読み取って欲しいのはフィンランドの国民のしたたかさである。
冬戦争で、いわれもなくソビエトに攻められ土地の割譲をも受け入れざるを得なかった。 そしてヒトラーの力を借りてソビエトに反抗し占領された土地を奪い返すことをなしながら、第二次世界対戦の結果は敗戦国として厳しい負の遺産を背負わなければならなかった。
それでもへこたれることなく毅然とした態度を取り続け、ソビエトロシアに対して警戒心を怠りなく、また平和外交に努め、今現在の地位を勝ち取った。
この映画だけではなくフィンランドの歩んできた歴史を見てもその逞しさ、したたかさを我々は見習っていいのではないだろうか。
そして2022年ロシアのプーチンのウクライナによってまたもや平和が破られた。ソビエトのスターリンの時代にソビエトが掲げた、『大祖国戦争』と呼んだ。そして、今回ウクライナの侵略でもプーチンはこの使い古した呼称である大祖国戦争を持ち出している。なんという類似性、なんという時代錯誤。プーチンは歴史から何も学んでいない!
1941年、前年にソ連との“冬戦争”に敗れ、領土の一部を失ったフィンランドはソ連から領土を取り戻すためにソ連に進攻、“継続戦争”が勃発する。この戦争でフィンランドは400万の人口に対して50万の軍隊を組織、さらには近隣諸国で唯一ソ連と敵対しているナチス・ドイツと手を組み、強大なソ連相手に戦いを挑む。フィンランド軍のある機関銃中隊に所属する4人の兵士、ソ連に奪われた農地を取り戻したい熟練兵ロッカ(エーロ・アホ)、婚約者を残し最前線で戦う将校カリルオト(ヨハンネス・ホロパイネン)、中隊を率いる部下思いの隊長コスケラ(ジュシ・ヴァタネン)、そして心優しい兵卒ヒエタネン(アク・ヒルヴィニエミ)。それぞれの守りたいもの、帰りたい場所のためにソ連との旧国境も超えて戦い続けていく。
映画データ
7.7 2時間12分
2019
監督 アク・ロウヒミエス
出演 エーロ・アホ, ヨハンネス・ホロパイネン, ジュシ・ヴァタネン
ジャンル 外国映画
オーディオ言語 Suomi(フィンランド語)
ストーリー
この戦争は第二次世界大戦中の1941年6月25日から1944年9月19日にかけて、フィンランドとソビエト連邦との間で戦われた戦争で、継続戦争(けいぞくせんそう)と呼ばれる。
この呼称の由来は、第二次世界大戦の勃発から3か月目にあたる1939年11月30日に、ソビエト連邦がフィンランドに侵攻した『冬戦争』にある。この冬戦争は、ソビエトの突然の侵攻により始まった。フィンランドは闘いは勝利するが、戦争の終結を望む国民の意思に基づき、ソ連との講和条約を終結するが、フィンランドにとってはきわめて屈辱的なものであった。
一方、ソ連はフィンランドに進行をすることによって国際連盟からの脱退を余儀なくさせる。
フィンランドは1940年3月まで戦い抜いたが、左の地図がモスクワの講和条約によって、ソ連に割譲されたフィンランドの国土である。ソビエトフィンランド第二の都市であるヴィープリを含む国土の10%、工業生産の20%が集中するカレリア地峡をソ連に譲り渡すという苛酷な条件の講和条約を結び、3月13日に停戦は成立した。
国土奪還に闘志を燃やすフィンランドはその後も、着々とソ連に対し準備を進める。外交的には当時ヨーロッパを蹂躙しつつあったドイツの力を借りドイツと手を結ぶことによりソ連に対抗することであった。 そしてフィンランドはドイツ軍がソ連のモスクワ及びレニングラードに進軍を開始すると同時にそれに宣戦布告、冬戦争で割譲された土地の奪還を図る。
歴史の皮肉:侵略を行ったソ連が戦勝国に、侵略されたフィンランドは敗戦国としての立場に陥落!
しかし1944年になると、優勢を誇ったドイツ軍はソ連とのレニングラードの戦いに敗れ、敗退に敗退を重ねることになる。
戦争自体は、ソビエトはナチスドイツとの戦いで連合国と連携をし結果的には、ソ連は戦勝国として終結をする。
皮肉にももttも派遣的であったソ連は、フィンランドに侵攻を行い、土地を割譲したものの戦勝国として国際連合の常任理事国として大きな力を発揮するようになる。片やフィンランドはドイツとの枢機国として敗戦国となる。
戦勝国としてソ連はフィンランドに厳しい条件を突きつけ講和を求める。その内容は賠償金3億ドル相当の支払い、国境線を冬戦争後のものに戻すこと、ペツァモの割譲、フィンランド湾の要衝ポルッカラをソ連の租借地とすること、軍備の制限、戦争犯罪人の処罰、全体主義的団体の解体、第二次大戦終結までの間の飛行場や港湾の使用許可などが求められ、フィンランドはこの条件で講和をのむ以外になかった。しかし、戦争に負けた国で、フィンランドだけが、他国に占領されなかった!
フィンランドが国際社会に復帰するのは1947年の連合国21ヶ国に対する講和条約、パリ平和条約の調印後になる。戦後、東欧ではソ連衛星国の樹立やソ連軍進駐、そして時に武力侵攻が行われた。フィンランドでは東欧のようになることなく、「独立国としてソ連の支援下で戦う(ただし、フィンランド経由以外の攻撃に対処する義務はない)」という覚書まで提出し、さらにパーシキヴィ路線と呼ばれるソ連との友好的外交を行い、マスコミは自主規制を敷いてソ連の侵略への批判はタブーとなった。この状況は西側諸国から「非共産国でありながらソ連に宥和的姿勢を示す」ことを指して「フィンランド化」といわれるほどになり、フィンランドの対ソ宥和姿勢は属国化の典型とみなされるようになった。しかし、戦時の徹底抗戦と戦後の従属外交を使い分け、1956年にはポルッカラ租借地も返還され、ソビエト連邦の崩壊まで独立と平和を保つことに成功した。
背景と見どころ
結果だけから見ると、フィンランドは損な役回りを演じ続けてきた。と言える。 しかし歴史は損得だけでは測れない。
この映画から読み取って欲しいのはフィンランドの国民のしたたかさである。
冬戦争で、いわれもなくソビエトに攻められ土地の割譲をも受け入れざるを得なかった。 そしてヒトラーの力を借りてソビエトに反抗し占領された土地を奪い返すことをなしながら、第二次世界対戦の結果は敗戦国として厳しい負の遺産を背負わなければならなかった。
それでもへこたれることなく毅然とした態度を取り続け、ソビエトロシアに対して警戒心を怠りなく、また平和外交に努め、今現在の地位を勝ち取った。
この映画だけではなくフィンランドの歩んできた歴史を見てもその逞しさ、したたかさを我々は見習っていいのではないだろうか。
そして2022年ロシアのプーチンのウクライナによってまたもや平和が破られた。ソビエトのスターリンの時代にソビエトが掲げた、『大祖国戦争』と呼んだ。そして、今回ウクライナの侵略でもプーチンはこの使い古した呼称である大祖国戦争を持ち出している。なんという類似性、なんという時代錯誤。プーチンは歴史から何も学んでいない!
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